無菌性の皮膚病「掌蹠膿疱症」でお悩みの方に治療方法をご紹介!

無菌性の皮膚病「掌蹠膿疱症」という病気を知っていますか?ある日突然手や足に水泡ができる病気で、放っておくと合併症を引き起こすこともある皮膚病です。今回そんな掌蹠膿疱症の原因はもちろん、症状や治療法などを詳しく解説していきます。

突然足の裏に小さな水疱ができた!これって掌蹠膿疱症なの?

気が付いたら手の平や足の裏に小さな水泡ができてる、皮がむけたりして見た目も良くないし何より痒い、一体何の病気?と悩んでいる人もいるでしょう。もしかしたらその水泡、無菌性の皮膚病「掌蹠膿疱症(しょせいのうほうしょう)」かもしれません。

「掌蹠膿疱症?なんだそれ」っと思った人も多いですよね。そこで掌蹠膿疱症について徹底解説!掌蹠膿疱症のことを知って、早期完治を目指しましょう。

掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)ってどんな病気?

掌蹠膿疱症とは、膿が溜まった小さな水ぶくれ(膿疱)が無数にできる病気です。掌蹠膿疱症はカビや細菌などが原因でできる湿疹などとは違い無菌性のもので、好中球(白血球の一種)が皮膚の角質に溜まることで出来ると言われています。そのため他の人に感染することもないんですよ。

掌蹠膿疱症の主な原因

掌蹠膿疱症の原因は何なのか気になりますよね。実はほとんどの場合が、はっきりとした原因がわかっていないんです。ただ考えられる原因はいくつかありますので、紹介していきましょう。

慢性化膿性病巣

掌蹠膿疱症を引き起こす原因の約3割が、この慢性化膿性病巣と言われています。特に慢性扁桃腺炎・歯槽膿漏・蓄膿症・中耳炎などの病気が関係していると考えられているんですよ。

金属アレルギー

掌蹠膿疱症は、金属アレルギーが原因で引き起こされている可能性もあります。金属アレルギーとは鉄・シルバー・アルミなどの金属に触れることで免疫反応が異常に反応してしまい、炎症を起こしてしまう症状のことを言いますよね。最初は金属に触れた部分だけ炎症が起き湿疹などが現れていたとしても免疫反応が異常に反応することで、その湿疹が体中に出るようになり、手の平や足の裏に膿疱となって現れることがあると考えられています。

喫煙

掌蹠膿疱症は体のどこかで炎症が起きていると、発症しやすいと言われています。私たちの体はプロスタグランジンという物質が体内の炎症を抑えてくれているのですが、このプロスタグランジンを作るためにはビオタンという物質が必要不可欠です。そのためビオタンが不足している人は、掌蹠膿疱症になりやすい傾向にあります。

でも喫煙とビオタン不足、なんの関係があるの?と疑問に思う人もいるでしょう。実は大ありなんです。なぜならタバコにはニコチンが含まれているのは皆さん知っていると思いますが、このニコチンを分解するために大量のビオタンが使われています。ですので喫煙が掌蹠膿疱症を発症させる原因の一つと考えられているんですよ。

ストレス

ストレスが溜まるとホルモンバランスが乱れたり、自律神経がうまく働かなくなるだけでなく、腸内環境も悪化させ悪玉菌を増やしてしまいます。実は腸内には免疫細胞がなんと約70%住んでいるのだとか。ですのでストレスが原因で免疫量が低下し、ちょっとした刺激でも炎症などのトラブルを引き起こしやすくなることから、掌蹠膿疱症が発症しやすくなると考えられているのです。

症状の現れ方

掌蹠膿疱症はどんな場所にでき、どのように現れるのか詳しく見ていきましょう。

膿疱ができやすい場所

掌蹠膿疱症は手の平や足の裏にできます。特に手の平の真ん中の部分や親指や小指の付け根、足の裏の土踏まずや足の縁の部分にできやすいです。他にも膝や頭部などにもできることがあります。

繰り返す症状

掌蹠膿疱症とは具体的にどのような症状なのか、手順を追って説明していきましょう。

  1. まず手や足に小さな水疱が無数に出来ます。
  2. 水泡は徐々に膿を持ち始め、膿疱になっていくのです。
  3. さらに膿疱は赤い斑点へと変わっていき、この赤い斑点はだんだん大きくなり複数の赤い斑点がくっつき、一つの大きな紅斑へと変わります。
  4. その後皮がむけたりかさぶたになって剥がれ落ちたりしていくんですよ。

このサイクルを何度も何度も繰り返すのが掌蹠膿疱症の特徴です。

合併症

掌蹠膿疱症は合併症として骨関節炎を引き起こす可能性があります。関節炎は鎖骨や胸鎖肋関節(胸の中央にある関節)などに激しい痛みが生じ、人によっては日常生活を送るのが困難になるくらい激しい痛みを感じるんですよ。

また放っておくと関節が変形してしまうこともあるため、早めに対処する必要があります。掌蹠膿疱症による骨関節炎は約10~30%と高い確率でおこっているうえ、特に中高年に発症しやすいため注意しましょう。

どんな検査で診断されるの?

掌蹠膿疱症は専門医から見れば、症状などで大体の判断を行うことは可能です。ただ専門医が少ないうえ、見た目だけでは判断が付きにくいこともあるため、検査を行うこともよくあります。ではどんな検査方法が行われているのか、詳しく見ていきましょう。

皮膚生検

掌蹠膿疱症の検査方法として最もポピュラーなのが、皮膚を採取して顕微鏡で調べる皮膚生検を行います。他にも血液検査や金属パッチテスト、扁桃誘発試験(扁桃腺を綿棒で刺激して様子を見る)検査などを持ちいる場合もあるので覚えておいてください。

関節炎はレントゲン検査

掌蹠膿疱症の合併症に骨関節炎があるとお話ししましたが、骨関節炎の検査方法は主にレントゲン検査を行います。レントゲンを撮影することで骨関節炎を患っているかはもちろん、どれくらい進んでいるかも判断しているんですよ。また血液検査を併合して調べることもあります。

掌蹠膿疱症の治療方法は?

掌蹠膿疱症はどんな治療方法があるのか、詳しく見ていきましょう。

ステロイド薬の外用

掌蹠膿疱症はウイルス性の病気ではないため、炎症を抑えこれ以上症状を悪化させないようにする対症療法が一般的です。炎症を抑えるために処方される薬には、ステロイド薬の塗り薬があります。ただステロイド薬は副作用が出やすいので、あまり副作用が強く出る場合は医師に相談し薬を変えてもらうようにしましょう。

活性型ビタミンD3の外用

活性型ビタミンD3という塗り薬が処方されることもあります。活性型ビタミンD3は皮膚を作り出すサイクルを正常にしたり、角質が増えるのを抑えてくれる働きがあるんです。そのため炎症などによってボロボロになった皮膚の修復に効果が期待できます。

紫外線治療

掌蹠膿疱症の治療の一つに、紫外線治療があります。紫外線治療には主に

    • 日焼けを最小限に抑え治療効果が高い「ナローバンドUVB」

 

  • ピンポイントで紫外線を当てることができる「エキシマライト」

 

の2種類を使って治療を行うことが多いです。

紫外線治療の場合週2~3回程度通院して治療を受ける必要があるため、少し面倒ですが効果は高い治療法になります。

ビタミンA誘導体の内服

ステロイド薬や活性型ビタミンD3の塗り薬では改善されない場合、ビタミンA誘導体の内服薬が処方されることがあります。

このビタミンA誘導体の内服薬は掌蹠膿疱症にとても効果がありますが、強い薬なので副作用も出やすいのが特徴です。主な副作用には血液上昇や腎機能障害などがあるので、医師と相談のうえ服用するか決めると良いでしょう。

専門の医師に相談して正しい治療をしよう!

掌蹠膿疱症は何度も繰り返すうえ、放っておくと合併症を引き起こすこともある病気ということがわかりましたよね。早く治すためには、できるだけ早く病院に行き適切な治療を受けることが大切です。またストレスや喫煙が掌蹠膿疱症を引き起こすこともあるため、禁煙や規則正しい生活を行い症状を発症しにくい環境を作りましょう。


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